すぐにカッとなり暴力を振るう

2022/10/29
男性

社会的な ルールを守れない反社会性パーソナリティ障害

 

心のストッパーが働かない状態

 

嘘をつく、暴力を振るう、物を盗む、こうしたことは反社会的行動であり、してはいけないことだと、

教えられて私たちは育っています。

そのため、就学する年齢になれば、こうした行為を思いとどまるストッパーが心の中に出来上がり、

それが働くことで、反社会的行動を取らなくなるのは普通です。

 

 

ところが、中にはこのストッパーが働かない人がいます。

気に入らないことがあるとすぐに暴力を振るう、自分の利益の為なら平気で嘘をつく人、

人を傷つけることに良心の呵責を感じない、など問題行動を起こす人たちが

社会の中には一定数存在し、反社会性パーソナリティ障害と呼ばれています。

 

 

人口の約2%にみられる人格障害

 

この障害は人口の約2%にみられ、男女比は3対1で男性の方が多いとされています。

アルコール依存や薬物依存に陥りやすく、

犯罪者の中に反社会性パーソナリティ障害が多い事も確認されております。

もちろん、反社会性パーソナル障害だからといって、必ずしも犯罪に手を染めるわけではありません。

 

 

患者本人に問題意識があまりないため、積極的に治療を受けようとする意思が弱いのも特徴です。

アルコール依存の治療のために入院した際、反社会性パーソナリティ障害であったことが

判明するというケースがしばしばあります。

 

 

表面的には魅力的に見えることも

 

反社会性パーソナリティ障害に対しては傲慢で暴力的な風貌をイメージするかもしれませんが、

実際にはむしろ魅力的に見えることもあります。

しかし、自分の利益や享楽のために平気で他人を傷つけるのが反社会性パーソナリティ障害です。

 

 

子供の頃からこうした傾向が見られる場合は、

重症化する前に専門医に相談することをお勧めします。

個人差がありますが、症状のピークは10代後半で、

それ以降は年齢が経過する毎に目立たなくなることが多いようです。 

 

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